「民芸茶屋 新粋」とは大正六年に岡山市に出来た割烹旅館から始まり、その後レストラン「粋來亭」を経て、 現在の「新粋」に至る居酒屋です。 料理も来店頂いたお客さんに季節に合わせた旬の食材を美味しく味わってもらえるよう工夫し、とても熱心にお店を営まれています。 今回は「民芸茶屋 新粋」の四代目店主、源さんに倉敷への思いを伺いました。
倉敷は「文化都市」と呼ばれますが、まだ文化施設都市としては誇れるまちだと思います。たしかに倉敷は観光面でも様々な人が活動をしていますが、倉敷は水島工業地帯をはじめとした経済圏と大原美術館を中心とした文化と観光地区、また、児島・玉島地区のそれぞれの人たちによる地域環境のちがいでの意識のズレが残されていると思います。 風の人とはこの地に一時的に居をかまえ、やがて風のごとく去る人をいい、土の人とは、この地に生まれ、この地に育ち、この地に骨を埋める人をいう。この風と土の人が関わりあえる環境を理解をし、風土を育まなければならないです。 これからは風の人も、土の人との交流による心の繋がりを求め、そのときふれた文化や歴史、思い出が新たな価値として根付いていかなければならないと思います。
今までまちの人々に根付いてきた生活や文化が風化していくのはもったいなく、また寂しく思います。今は外から観光客の方は訪れるものの、これからは風の人たちと深く関わりを持てる風土作りが必要ではないかと思います。