自分が本当に住みたい
と思うまちを
まず作らなきゃ

「森田畳店」森田 稔さん

 「商人のまち」として今日まで歩んできた倉敷本町通り。その中にある代々から倉敷の本町通りにてお店を営んでいる「森田畳店」。森田畳店では、倉敷美観地区や岡山市内にあるお家の畳を作っています。 今回は、親子の代から本町通りで暮らし、現在もお店をしていらっしゃる森田畳店の森田さんに倉敷に対する思いを伺いました。

より時間をかけた魅力づくりが大事

 昭和六三年頃に岡山に瀬戸大橋が開通した頃から、観光客向けのお店が増えアンノン族と呼ばれる人たちが多くなりました。やがて倉敷へ訪れる観光客は滞在型ではなくなっていきました。 観光で訪れる方は倉敷にどんな魅力や思いを持って訪れているのか、私は疑問に思う時があります。今ではまちのあちこちでイベントをしていますが、それは一時的なものでしかないと思います。これからは倉敷へ本当に住みたいと自分たちが思えるものを作らなくてはならないのではないでしょうか。

 ただ観光向けにイベントやお店を開くだけでは、ほんの一瞬の魅力にしかならない事が特に印象強かったです。まずは地元の人もまちに魅力を気づいていけるような土台の部分をこれから築いていく必要があるという発見が得られました。

森田 稔さん