時を重ね、
連ねているからこそ
素敵なまち

「喫茶ウエダ」
上田 京子さん/高木 なおみさん

 もともとはご主人が昭和三七年に開業したカメラ屋を昭和四七年に改装し、喫茶店「喫茶ウエダ」として開店。お店の家具や食器は開店当時から使っているものもあり、観光で来られたお客さんからも絶賛の声が。メニューも開店当初からほぼ変わらず、お客様がくつろげる空間づくりを心がけています。 そのなかで倉敷のまちと共に育ってきた上田さん、娘さんの高木さんにお話を伺いました。

変わらないからこそ価値がある

 今では海外から来られるお客さまが多く、香港から来たお客さまは「香港は家賃が高く、宝石店やドラッグストア、大型店ばかりで残念だ。」とおっしゃっていました。 昔からある倉敷の町並みを残そうと立ち上がった方が居たからこそ、今の町並みが残っていると思います。 変わらずに遅れを取ることもありましたが、変わらないことが骨董のような価値のあるものになっていると感じています。倉敷で育って感謝の気持ちでいっぱいです。

 倉敷市の中心街は昔から続く景色も多く、それらはまちの人々が立ち上がって積み重ねてきたことを改めて実感しました。 新しさが求められる中、自分たちの暮らしや文化を守るという意思がこれからも大切になってくるのではないでしょうか。

上田 京子さん/高木 なおみさん